
ごあいさつ
― はじめに ―
皆さんはご存知でしょうか。富士川楽座4階のプラネタリウムの入口上方の壁に「からくり時計」が据えられていることを。
1時間毎に曲を奏で、時を告げます。この時計は、紛れもなく開館以来25年もの間、休むことなく時を刻んできました。そしてこれからも富士川楽座と共に時を刻んでゆくでしょう。今度、来館されましたらご覧になって下さい。
― 2025年 ―
富士川楽座は2025年3月27日に、開館25周年を迎えます。改めまして、この25年間、お出掛け下さいました皆様には、「お蔭さま」と手を合わせ、心より感謝申し上げます。
私が社長に就任したのは2010年(平成22年)12月ですが、2000年の富士川楽座開館当初は、こんなにも長きに亘り営業できるとは思われてはいなかったようで、あまたの方々が一年か二年もてば良いと揶揄していたようです。しかし、それは杞憂に過ぎませんでした。開館以来、当地への来客数は順調に増加して参りました。開館から10年が経過し、来客数は年間390万人を超え、過去最高を記録するに至りました。その後400万人、500万人を目指して参りましたが、残念ながら上回ることが出来ずに時を経ております。2012年4月には新東名高速道路が開通し、高速道路二本という時代の到来と共に、人流は大きく変化しました。その結果、来客398万人から260万人へ、実に138万人の減少となりました。その後、富士山の世界文化遺産登録や、隣接するサービスエリアに大観覧車フジスカイビューの開業、富士川楽座では立体駐車場の新設など、環境変化に依り来客数は徐々に増加して参りました。そんな中、2020年(令和2年)2月、新型ウィルスコロナ感染症のパンデミックという最悪の状態を経験しました。それから約3年間という長期にわたり、観光という生業にとっての“極み”ともいえる「賑わい」を奪われてしまったのです。その苦しい時期を支えていただいた近隣地域の皆様は、正に救いの神でした。25周年を迎えるにあたり、今一度集客力を高めていくことに専心努力しなければと痛感するところです。この集客力こそが、経営を安定・継続させていく大きな力であるからにほかありません。
“感謝と笑顔をいつまでも”を念頭に、
・一人一人のお客様と丁寧に接します。
・楽しい新鮮な企画を心掛けます。
・今まで力を入れてきたことに、更に磨きをかけていきます。
また、施設全体の老朽化・劣化は時の経過に比例しております。しかし、それを理由に安全安心が疎かになっていいという訳ではありません。安全性・快適性は施設維持の大事な要素と認識し、早目早目の対応で、しっかりと安全を留保いたします。
最後に25周年を契機に、今一度「感動」を追求し、お客様にとって心地の良い「時間」と「空間」を提供する。そして、当地での「思い出」をお土産にしていただけるよう、この業に一同精励邁進する所存です。
是非、四季折々の富士山を愛でながらの、「見る・食べる・遊ぶ・学ぶ」の時を、富士川楽座でお過ごしいただきますよう、切にお願い申し上げます。
富士川まちづくり株式会社
代表取締役社長 伊藤 高義


25周年ロゴ

富士山、かりがね橋、富士川、富士川楽座の外観、観覧車、プラネタリウムなど、富士川楽座にちなんだモチーフを「25」の中に詰め込みました。25周年を迎える3月の季節に合わせて桜の花弁を散りばめています。「ポップ」「カラフル」「楽しい」イメージで制作しました。
25年のあゆみ
1998年、道の駅 富士川楽座を管理運営する会社として、富士川町(当時)は、富士川まちづくり株式会社を第三セクターとして立ち上げました。その後、1999年8月に、道の駅として正式登録がなされ「道の交わりが、人の交流を生み出す」という基本理念のもと、
2000年3月にグランドオープンし、2025年3月27日に開館25周年を迎えます。

